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イタリア本土を人間の足にたとえると、アキレス腱のあたりには、小さいながらも個性的な町が点在している。そのなかでも有名なのがアルベロベッロだ。カタカナにすると奇妙な名前に見えるが、現代イタリア語では「美しい木」という意味になる。 |
かわいいトゥルッリに似合う車といえば、フィアット500(チンクエチェント)で決まり。 2002.9 |
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ところで、自慢ではないが(その実、明らかな自慢なのだが)、私はこの町に1982年1月に訪れている。当時は、イタリア人の観光客はほとんどなく、ときどき物好きなフランス人とドイツ人、そしてごくたまに日本人がやってくるくらいだったらしい。白い漆喰も薄汚れたところが多く、寂しい南部の町の一つであった。 |
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中心の地区以外でも、一般の住宅にまじってトゥルッリの家が点在する。 2002.9 |
この町を訪れるには、バーリ(BARI)から私鉄のSud-Est鉄道(スドゥ・エスト鉄道=南東鉄道)に乗るのが便利である。バーリ出発から1時間ほど過ぎると、家並みがとぎれ、一面にオリーブ畑が広がってくる。そして、そのなかに点々とトゥルッリの農家が見えはじめると、アルベロベッロの駅はまもなくである。 |
| ◆1982年のアルベロベッロ | |||
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ところで、トゥルッリの正体であるが、税金を逃れるために、いつでも簡単に壊せるような家にしたのだというのが定説である。ただ、それだけが目的ならば、これほどまでに変わった形にする必要はない。そんなことを考えながら、建物の中にのひんやりとした空気に触れてみると、これこそが暑くて乾燥した土地に適した建物だとわかってくる。 |
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日なたは暑すぎたのか、ネコがのんびりと「日陰ぼっこ」をしていた。 2002.9 |
そこで、冒頭に書いた「アルベロベッロ」という地名の由来に戻るのだが、現地のサイトによれば、ラテン語の「Sylva
Arboris Belli」(戦いの木の森)が語源だと書かれていた。昔このあたりで、大きな戦いがあったかららしい。
となると、ベッロは現代イタリア語の「美しい」ではなく、ラテン語の「戦い(Bellum)>戦いの(Belli)」が語源だということになる。 |
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●所在地 プーリア州バーリ県 ●公共交通 ・バーリ中央駅から私鉄Sud-Est鉄道マルティーナ・フランカ方面行きに乗り、所要約1時間半。日中40分~1時間半ごと。平日のみ。休日は、代行バスが日に4往復。 ・ターラントから私鉄Sud-Est鉄道バーリ行きで所要約1時間。平日のみ数往復。 ●見どころ ・なんといってもトゥルッリの家並み。おとぎの国にまぎれこんだ気分になる。 ・周辺のローコロトンド、マルティーナ・フランカなどの小さな町も、列車ですぐに行けるので、あわせて訪ねるといい。 ●老婆心ながら バーリ中央駅は国鉄と共用。表玄関から地下道を通り、一番遠いホームから乗る。切符は、その小さなホームで買える。休日の代行バスは、その裏の出口近くにある広場から発車。 |
夕日に染まるアルベロベッロの街 2002.9 |
| 2007年4月内容更新 | |
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