大和郡山（奈良県）
大和郡山は東大寺の荘園として開け、豊臣秀吉の時代に城下町として栄えた町である。とはいえ、私がここを訪れたときは、ようやく町並みに興味を持ち始めたころであり、金魚の養殖が盛んということしか知らずに近鉄郡山駅を降りて、あてもなしに歩いただけだった。
それでも拡幅前の藺町（いのまち）通りを歩いて、本町通りまで行き着いたようだ。現在、道の中央に水路が走る紺屋町通りは観光のために整備されているが、本町通り周辺は徐々に古い家が減ってしまっている。
1980年1月撮影
Yamato-Kooriyama City, Nara Prefecture
キャプションの数字は撮影地点の緯度、経度、撮影方向(真北が0°で時計回り)
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南北に町を貫く藺町通りから、東へ錦町、茶町方面に向かう通り。昔ながらの家並みはすでにほとんど姿を消し、左側にちらりと見える土蔵で、かろうじて位置を特定できた。
34.649378, 135.785593
105°
1980/01
長らく撮影場所がわからなかったが、前後の写真のコマから推測すると、どうやら拡幅前の藺町通りのようだ。現在は、片側2車線の広い道となって、交通量も多い。
34.649682, 135.785533 (?)
15°
1980/01
藺町通りから東に入る本町通り沿いにあった「中村酒造」は、大和郡山で最後まで残った酒造会社。2022年現在も建物は健在だったものの、もう酒づくりは行われていないらしい。
34.651343, 135.786562
30°
1980/01
「中村酒造」の当主の家である中村家。撮影した当時はまだ酒づくりをしていたようで、軒下に酒林が吊り下げられているのが見える。
34.651325, 135.786811
45°
1980/01
本町通りを東に進むと、こうした家並みが続いていた。中村酒造の東側では、数えるほどしか残っていない。
34.651325, 135.787236
60°
1980/01(★2019/07)
上の写真の向かい側。この家は今も健在。
34.651377, 135.787820
120°
1980/01(★2019/07)
2023年10月公開
Copyright © Takashi FUTAMURA
