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蔵出し鉄道写真館
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京成・京急直通電車、電動貨車 (1970年8月)


京急1000形の「成田山」号 京成3200形の「城ヶ島マリンパーク」号
 

1968年、京成、都営地下鉄1号線(現・浅草線)、京浜急行の三者相互乗り入れがはじまったのは、前にも書いた通り。当初の乗り入れ区間は、京成車両が泉岳寺・西馬込まで、都営車両が東中山~京浜川崎、京急車両が押上までだった。

ところが1970年になると、観光シーズンの休日に、三浦海岸~京成成田をロングランする列車が登場した。左が京急1000系の「成田山」号、右が京成3200形の「城ヶ島マリンパーク」号である。京成高砂~京成小岩で撮ったものだ。
トイレのない通勤型車両(オールロングシート)で、この区間を乗り通した人はどれだけいたのだろうか。


京成高砂車庫 東芝製の凸型電機デキ1
 

ついでに撮影した京成の高砂車庫。カラーネガなので色も粒状性も悪いのはご勘弁を。
左の写真、中央の編成が3290形「開運」号である。
右は、工事列車を牽引していたデキ1形(デキ1)。当時、大手私鉄でよく見かけた東芝製の凸型電気機関車である。手前の貨車で下回りが隠れてしまったのは残念。


電動貨車モニ5形 電動貨車モニ10形
 

これが電動貨車。線路のバラストや資材を運搬して走っていたのを見たことがある。
左は、木造のモニ5形(モニ5、モニ6)の貴重な写真。カラー写真はまだほかに見たことがない。もっとも、この画質じゃ自慢はできないが。
右は、別の日にモノクロフィルムで撮ったモニ10形(手前がモニ12、向こうがモニ11)。まだ新製されてから間がない時期で、ピカピカである。
こうした電動貨車も、本線ダイヤの過密化と高速化によって活躍の場が狭まってしまい、京成の線路からは姿を消した。京急ではまだ見ることができるが。

2011年5月作成



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