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蔵出し鉄道写真館
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鶴見線 (1971年3月~1972年5月)


浅野駅
 

鶴見線は、前回 に続いて二度目の訪問である。モノクロ写真は1972年の撮影。カメラは前回のハーフサイズのキャノンデミから、父親に借りたコンタックスIIを経て、このときからミノルタの一眼レフSR-1sになる。
EEはおろか、露出計さえついていないカメラだが、むしろ露出設定の勉強になると思ったし、何よりも軽いのが気に入っていた。そして、親に買ってもらう以上、安いほうがねだりやすかった。

さて上の写真は、鶴見線の浅野駅。海芝浦方面からやってきた電車だ。拙著、『国鉄風景の30年』でも取り上げた写真である。左側のホームには、大きな鳥籠があったように記憶している。
現在は、ホームの上を走る構造物(日本鋼管のものだと思う)もなくなって、すっきりした風景になっている。


浅野駅 武蔵白石駅
 

まだこのときの鶴見線を走っていたのは、戦前製の17m車ばかりだった。かつては、東京や関西の中心部で活躍していた電車である。戦後の物不足の時期につくられた73系のような電車よりもがっしりとしていて、デザインも優美である。

左は浅野駅。トップの写真にある海芝浦方面の路線とは違って、扇町からやってきた電車である。右側の線路は貨物用である。
右の写真は、たしか武蔵白石駅。障害物が多くてどうしようと思っているうちに電車がやってきてしまった。左側の線路を見ると、大川方面に向かう貨物専用線が分岐しているのがわかる。現在は、旅客列車もここを通って鶴見方面から大川に直通している。


大川駅 武蔵白石駅大川支線ホーム
 

左は大川駅。17m車の単行が武蔵白石と大川を行ったり来たりしていた。昼下がりののどかな時間帯である。現在(2011年)は、鶴見からの直通電車が朝夕のみ数往復しているが、当時は日中も20分おきくらいに走っていたと記憶している。
右は、武蔵白石駅の大川支線ホーム。現在は取り壊されている。この写真の手前側を、鶴見線の線路が左右に走っている。


浜川崎の専用線 浜川崎駅のEF10
 

この2枚は、上の写真の前年に撮ったものである。
左は、浜川崎駅の東側、鶴見線を越える道路から撮ったものか。中央に見える水色の機関車は、専用線(たぶん日本鋼管)のディーゼル機関車である。このときは、どこからともなく蒸気機関車の汽笛も聞こえていたが、とうとう実物は工場外に出てこなかった。

右は、浜川崎駅の構内踏切である。機関車は正面上部のひさしからすると、EF10だろう。もっとも、EF10にもいろいろなタイプがあって、ひさしがないものもあるが。

このときに撮影した日本鋼管の蒸気機関車(廃車体とも)については、こちら で公開している。

2011年8月作成



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