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青函連絡船~松前線  (1976年10月)

青函連絡船青森港


2年連続で北海道に向かったのは10月のことである。北海道周遊券は、学割の3割引に加えて、10月からさらに3割引きになった。前年は友人たちとの行動だったが、このときは一人旅である。もちろん、周遊券だけで乗れる急行「八甲田」の自由席を利用。上野を夜に出ると、青森の到着は朝である。この写真は、青森の青函連絡船の待合室から撮ったものだ。
 すきま風が吹き抜ける鉄道駅の待合室にくらべて、連絡船の待合室は暖かかったことを覚えている。



函館駅 函館駅


青森を朝出航する青函連絡船に乗ると、函館到着は昼ごろ。改装前の函館駅では、札幌や道東に向かう特急がエンジン音を響かせるなか、普通列車のキハ22も乗客を待っていた。夕張に向かう夜行列車までの時間、松前線(江差線)の上磯から出ていた日本セメント上磯工場専用線に立ち寄った。



渡島知内駅 渡島知内駅


上磯に向かう前に、松前線で松前まで行きたかったのだが、それには時間が足りなかった。行けるところまでということで、渡島知内駅で折り返すことにした。その後、海峡線に設置された知内駅(現在は信号場となって客扱いはしていない)からはかなり離れている。
 結局、松前線は全線乗ることができないうちに、木古内~松前が1988年に廃止となる。



渡島知内駅 函館駅


左(小画面では上)の写真で、突き当たりにあるのが渡島知内駅。手前に函館バスの車両が見える。現在、駅舎と駅前広場は、函館バスの知内出張所となっており、函館や松前に向かうバスが発着している。
 右(小画面では下)は、夜の函館駅だ。



2022年6月公開


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