トップページ
時刻表にない鉄道
北海道の簡易軌道
タイトル

軌道跡の橋

 道東の小駅を見慣れた目から見ると、標茶の駅は近代的であり、町もかなり大きく感じられた。駅を出て少し歩くと、軌道跡の橋に出る。釧路川を渡る立派な橋は、街路灯が設置されて人道橋になっていた。

標茶町営軌道の所在地
参考:国土地理院5万分の1地形図
「標茶」昭和46年2月28日発行

(標茶~中御卒別の停留場名は上記の地図による)
 標茶から上御卒別(オソツベツ)に向かう標茶町営軌道の起点は、もともと国鉄標茶駅から見ると釧路川の反対側にある標茶市街(開運町)にあった。
 標茶駅前に乗り入れたのは1961年になってからのことである。

訪問:1976年10月


市街地に残っていた軌道跡  私はけっして廃線跡めぐり派ではない(?)のだが、橋を渡って、線路跡と思われる道に沿って歩くことにした。
 だが、どうやら道路工事によって軌道跡はほとんど消えてしまったようだった。それでも、開運町近くで、軌道跡らしき部分と枕木らしき物体とを発見した。


 開運町の駅があったと覚しき場所に、車庫らしき建物を発見。草ぼうぼうの空き地が、かつては駅構内だったのだろう。
 ここから終点の上御卒別までの20キロあまりの区間を、1時間近くかけて走っていたという。
車庫の跡


転車台の跡  さらに、大きな肥だめ……ではなくて、転車台(ターンテーブル)らしきものの跡を発見せり。


 付近には誰もいないので、例によって空き地をずんずんと奥に進んでいくと、……いましたいました。奥に見えるのが木造の有蓋貨車のなれの果て。手前左にある木の枠は何かの車両の台枠か? 廃車体


レール  下御卒別方面に向かって軌道跡を歩いていくと、市街のはずれあたりで、レールが地中から突き出ているのを見た。
 自然に生えてきて成長したものではないとすると、簡易軌道のレールだろう。


 市街からはずれると、もう周囲は灌木が繁っているのみ。こんなところをよく走っていたなと感心するばかりである。クマザサと格闘しながら進んだが、とうとう前進できなくなってしまった。
 もともと私は廃線めぐり派ではないので(しつこい)、日もかなり傾いたこともあって、引き返すことにした。クマザサならまだしも、クマと格闘することになるといけないし……。
廃線跡


 


[1/1ページ]

浜中町営軌道(跡)別海村営軌道(跡)幌延町営軌道(跡)歌登町営軌道(跡)

▲「北海道の簡易軌道(跡)」の表紙へ


■「よろず話」トップページに戻る | 「時刻表にない鉄道」表紙に戻る■