トップページ
時刻表にない鉄道
北海道の簡易軌道
タイトル

歌登の駅があったあたり

 歌登(うたのぼり)行きのバスは、かつて軌道の起点があった小頓別(しょうとんべつ)駅から出ていた。国鉄天北線(てんぽくせん-現在は廃止)の小頓別駅を降りると、いままさに発車しようとしているところ。結局、小頓別駅近くにあると聞いていたトンネルの跡も見ずに、夜行明けのぼんやりとした頭のままで歌登に向かうことになった。

 歌登町営軌道は、時刻表にも掲載されたことのある簡易軌道である。かつては歌登から志美宇丹(しびうたん)に線路が続いていたという。枝幸(えさし)方面、本幌延(ほんほろのべ)方面の線は、昭和30年前後に廃止されたということであった。

訪問:1979年8月
歌登町営軌道の所在地



車庫の中にあった機関車  バスの終点で降ろされた私は、とほうに暮れて周囲を見渡すしかなかった。
 しかし、そこは軌道めぐりで鍛えた嗅覚が冴える。不自然に広い道に目をつけると、やはりそこは駅があったところらしい。近くにはこれまた怪しい建物があったのだった。
 例によって周囲に誰もいないので、ずかずかと中に入っていくと、機関車を発見。


 その車庫らしき建物を探検していくと、土管やら工具やらが雑然と散らかっている片隅に、モーターカーがひっそりと置かれているを見つけた。 モーターカー


貨車  収穫はこのくらいかと思い、建物の外に出てみると、倉庫だと思っていたのはよく見ると貨車ではないか……。


 そうこうするうちに、だんだんと目が慣れてきた(?)らしい。
 すでに通ったはずの道端に、軌道で使われたと思えるスノープロー(雪かき)を発見した。さきほどは見落としていたらしい。
スノープロー


町なかを行く女子高生  ……と、レール跡こそ見つからなかったにせよ、まだまだ遺跡が残っていた歌登の町であった。
 だが、ふと我に返り、私はこんなものを見つけるために青函連絡船や札幌からの夜行列車に乗ってきたのかと思うと、我ながらあきれてしまい、通りすがりの女子高生をパチリと写したのであった。


 


[1/1ページ]

浜中町営軌道(跡)別海村営軌道(跡)幌延町営軌道(跡)標茶町営軌道(跡)

▲「北海道の簡易軌道(跡)」の表紙へ


■「よろず話」トップページに戻る | 「時刻表にない鉄道」表紙に戻る■