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時刻表にない鉄道
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タイトル

大鹿操作場

 最後に木曽森林に行った1976年夏には、大鹿より奥とウグイ(魚へんに成)川線しか動いていなかった。
 そこで、田島から大鹿まで歩いて行くことにした。山の中を歩くこと2時間近く、ようやく大鹿の操作場(操車場とは言わないらしい)に着いた。本線とウグイ川線が分岐する地点である。




モーターカー  これは、巡回用のレールカー。奥にあるやつは、銀色と赤ともう一色の鮮やかな三色で、まだ真新しい感じであった。
 この大鹿までは細いながらも、いちおう道がある。だが、この奥にある滝越には、森林鉄道を使わないと行けない。

1976/08


 ウグイ川方面からやってきたレールカー。

 ウグイ川は切り立った深い谷をつくり、その水は透き通るような緑色をしていて、いまにも引き込まれそうな気がした。

1976/08

モーターカー

線路  いま思えば、クマに襲われなくてよかったという軌道歩きであった。なにしろ、周囲には人気がまったくないのである。

1976/08


鬼淵鉄橋を渡る列車

 木曽森林鉄道が廃止されてから、もう20年がたってしまった。
 最近になって上松の駅で降りる機会があったのだが、どうも林鉄のない上松というのは、何か物足りない。いや、物足りないというよりも、信じられないのである。
 JRのホームに降りると、反射的に貯木場のあった方向に目がいく。あの小さな機関車が、いまでもちょこちょこと動いているような気がするからだ。だが、どこを探しても、機関車はおろかナローの線路も見つからない。
 そこで、はじめて「やはり森林鉄道はなくなったんだ」と実感して、茫然とするのであった。

 と、まあセンチメンタルな気分になるのはこのくらいにして……いまでは、赤沢の自然休養林に行けば、あのマッチ箱のような客車にいつでも乗れるようになった。赤沢は、早くに廃止された小川線が走っていた場所である。そこに、観光用の森林鉄道が再現されたというわけだ。

「どうせ観光用だろう」と、たかをくくっていたが、実物を見て感動した。実際の軌道跡を利用しているだけあって、距離は短いが、それらしい風景である。家族連れにはおすすめのポイントかも。



 


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